天使の卵―エンジェルス・エッグ ｜村山 由佳

天使の卵―エンジェルス・エッグ
村山 由佳
集英社 刊
発売日 1996-06
価格：￥410(税込)

様々な恋のかたち。 2004-02-02
　この前、ある雑誌に今後映画作品になる映画の１つに名前があがっていたのでレビューを書こうと思いました。自分が心待ちにしていた映画化なので非常に楽しみです。
　内容は姉妹と一人の男の三角関係です。何故か村山さんの恋愛の描き方には感銘を受けます。ラストは言えませんが自分も主人公の歩太と同じかそれ以上の状況になると思います。
　自分はいつも小説などを読む時には第三者になってその物語に入って行こうと考えながら読んでいるのですが、初めていつのまにか自分が主人公となって物語を歩んでいました。もちろん、主人公との考え方の相違はあったのですが、似ている部分が多く、ヒロインの春妃の言動、行動に一喜一憂していました。感情移入してしまう不思議な力を持っている作品に出会いました。その分ラストは激しく心が揺さぶられました。
　様々な形のある恋愛の１つの形に過ぎない恋を物語りにしただけのような気がするのですが、それをどう描くかによってこんなにも人を惹きつける事が出来るのだと小説の魅力を初めて知った作品でした。


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この記事は2006/6/8に作成しました。

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